|
前回は物の値段や人の価値観について書きましたが
フェアトレード商品の値段について考えてみたいと思います。
フェアトレードというくらいですから、商品にかかわる人すべてにとってフェアな値段のはず?
でも、生産者ができる範囲での仕事を発注することもフェアトレードの一環です。
実際に消費者が望む商品が出来上がらない場合もあるかと思います。
そうすると、商品価格は高く設定できないはずです。
高くても、フェアトレードのものだからと購入する人が沢山いれば別ですが、
商品としてあまり魅力が無い物を作っても生産者に仕事を供給できなくなるので、商品開発や技術提供は不可欠です。
例えば、麻ヒモを作っていた生産者にカゴの作り方を指導して、
麻ヒモよりも付加価値のあるカゴ製品を生産してもらうようになった等。
まずは、生産者に支払われる賃金が公正でなければなりません。
社会的にも、生産者自身もが納得のいくような、生活水準を保てる賃金です。
それに生産コストや諸経費を踏まえて取引価格を設定します。
ここでは、生産者組織とフェアトレードカンパニーさんは対等なパートナーとして話し合うので
一般的な取引とはちがって「買い叩く」ようなことはありません。
お互いに納得のいくように話し合い、必要があれば生産者を支援したり前払いしたりします。
ですが、生産者が望むからといって法外に高い金額で取引することもありません。
それでは、施しに近くなりますし、消費者にとってフェアでなくなります。
何より、そんなことは継続不可能です。
仲買人を通さず、生産者と直接取引をしているので
一般的な取引よりも十分な金額を支払っても、私たち消費者に提供する時点での価格はさほど変わらないようです。
(商品によっては安くなったり高くなったりもしますが。)
もちろん、フェアトレードカンパニーさんの利益も含まれています。
それに、fuwariで販売する時点でもfuwariの利益が含まれます。
いくら、フェアトレードの為とはいえ無収入ではやっていけません。継続していく為には、資金が必要ですから。
ですが、ただ会社を大きくしていくことや給料を増やすことを目的としていないはずです。
余計なコストはかからないよう努力したり、市場に好まれる商品を開発したりといった事は一般的な企業と同じです。
環境に配慮する、持続が可能、生産者の文化的な背景や現地の素材を活かす、
労働環境を保障する、経営の透明性・・・・等等
フェアトレードと言うには、色々な規約・基準があります。
グローバルビレッジ(フェアトレードカンパニー)は
国際フェアトレード組織連合(IFAT: International Federation for Alternative Trade) に加盟しています。
また、パートナーの生産者団体はIFATに加盟しているかIFAT規約を守ることを約束しています。

そうして私たちの手元に商品が届きますが、フェアトレードの商品は高いというイメージがあるようです。
これは、一体なぜなのか考えてみると、私たちは「安い物」に慣れ過ぎたからではないでしょうか?
例えば、同じ手袋でも「アクリルなどの化学繊維を使って機械編みされた大量生産の手袋」と、
「アルパカの毛を刈って紡いだ毛糸を使ってひとつひとつ手編みした手袋」とでは、
生産コストと価値を考えると全く違うと思います。
ですが、ただ「手袋」を買おうと思って見てみると安い所では100円からあります。
fuwariでは2,600円のアルパカ手袋を販売していました。
比べてみると2,600円の手袋は高いな〜と感じる人もいると思います。
ですが、商品の背景を考えてみると決して高くは無いと思います。(そう思っていただきたいです!)
洋服などでも、「Tシャツ」と考えるとピンからキリまでありますが
「草木染のTシャツ」、「オーガニックコットンのTシャツ」などになると変わってきます。
手織りの布を草木染やブロックプリントした洋服、オーガニックコットン製品手刺しゅうが施されたバッグやスカーフなどは、
日本製の物などに比べるとはるかに安いようです。
そういった物に興味がある方が見ると、一般の商品では高くて手が出ないので、
フェアトレードの物は買いやすいと言って頂けます。
こ れは、生産者に十分な賃金を支払っても物価の違いなどで結果的には安価で販売できるという例ですね。
価格についてですので、セール価格についても気になりますよね。
fuwariでも、セール価格にて販売しているものがあります。
これは、PeopleTreeカタログよりセール価格になったものや、
fuwariが仕入れた商品を独自に値下げしたものの両方があります。
フェアトレードカンパニーさんでは、在庫品をセール価格にてできるだけ多く購入してもらって、
次の生産につなげる為に実施しているそうです。生産者にできるだけ多くの仕事をしてもらえるように。
f uwariでも、同じ考えです。
在庫が多くなってくると、次の仕入れが出来なくなってしまうので、
ひょっとして「もう少し安くなったら買いたいのにな〜」という方がいるかもしれないからです。
利益が減るとやっていけないので、あまりたくさんは値下げできませんが。(笑)
fuwariとしましては、出来るだけいろいろな商品を仕入れて多くの方の目に触れるようにと考えています。
本当は、生産者が計画的に仕事ができるようにシーズン前には発注することが望ましいのですが
fuwariの力量ではまだまだそれはかなわないのです。
いつかは、そうできるようにと続けていきたいと思います。応援してくださいね!
最後に、本当にフェアな取引が行われているのか、
グローバルビレッジ(フェアトレードカンパニー)さんでは、ソーシャルレヴューを実施しています。
これは、事業にかかわる人すべて(生産者、お客様、スタッフ、出資者、卸顧客など)にアンケートを実施して、
活動を評価するというものです。fuwariもアンケートを提出しました。
その結果を元に、代表者が集まって改善点や方向性を話し合います。
その他、情報を開示し透明性を高めることによって、フェアトレードの活動に参加したり支持しやすい状態を作ります。
前回のアンケート結果を見ると、まだまだ改善点はたくさんあるようですが、
問題点を改善している事もあり、前進していることは確かなようです。
多くの人が参加することによって、フェアトレードが持続・発展することが可能になると思います。
買うことで一番の障害となるのは「値段」ですよね。
もし、「値段」が障害となっているのなら、「買う」事だけが参加では無いと思いますので、
フェアトレードを広める、意見を言うなど、出来ることから参加してみて欲しいです。
|